コンテンポラリーダンス/ 金魚(鈴木ユキオ)Re-creative Project
「沈黙とはかりあえるほどに」
2000年より「金魚」として活動を開始し、ダンサーとして、振付家として幅広い活動を展開している鈴木ユキオ。舞踏のメソッドを基礎にしたワークショップを実施するなど、体を丁寧に意識した自分だけのダンスを評価されている。今回は、京都芸術センター舞台芸術賞2007年のノミネート作品を東京のギャラリー空間で『Re-creative(=再創造)』するプログラムです。
『沈黙を語る演劇か、あるいは、沈黙をやぶるダンスなのか。元倉庫のギャラリー空間を舞台に、「沈黙」と対峙する、金魚の新たな貌が浮かび上がる。』フライヤーより
演劇/ 米倉紀之子(劇団昴)一人芝居
「声〜VOICE〜」
イングリッド・バーグマン、リブ・ウルマン、スザンヌ・ヨーク、杉村春子ら豪華女優人が、惚れ貫いたジャン・コクトーの珠玉の戯曲、堂々の新訳完成。米倉紀之子(劇団昴)が一人芝居にいよいよ挑戦します。
倉庫のソリッドな空間を活かして、一人芝居の舞台が出現します。なんでもないようでいて、何にでもなれる空間を使って作られる一幕のモノローグ劇。「男」の声のない戯曲で「女」は何を誰にむかって伝えようとしていくのか、一筋縄でいかないストーリー。
コンテンポラリーダンス/ 能美建志ソロパフォーマンス
「ビオトープ」能美健志
「生と死のはざまには
ただひとつのいのちがある
なわばりを放たれ本能を逸脱したわたしたちは
世界の主体として君臨し
身体をその隷属におとしめた
それでも自然は超然と人間に無関心で
決してそのまなざしが交わることはない 〜さとうじゅんこ〜」
能美健志&ダンステアトロ21として群舞とデュオの振付を極めてきた能美健志の初ソロ作品。過去と未来が交差する月島のギャラリーに、時代の生命体としてのリアルな人間像を描く。05年「四季」での共演で話題を呼んだ歌い手・さとうじゅんこが演出家として能美の身体を解体/再構築し、3作目の共演となる種子田郷の不可視の身体としての音響空間、そして衣装・映像・照明など、各々が対等な立場でクリエイションに臨み、能美の新境地への扉を開くだろう。」(本公演フライヤーより)
テンポラリーコンテンポラリーの無機質でいて重厚な空間に目をとめた能美健志氏が、このスペースならではのパフォーマンスをソロ公演の為に創り上げます。演者と鑑賞者という分け隔てのない空間での鑑賞体験は、ダンス関係者のみならずアートや音楽などの幅広いアートのファンを魅了するでしょう。
展覧会/ 2007年卒業制作展
「女子美術大学芸術学部工芸学科 2007年卒業制作展」
女子美術大学工芸科でファブリックデザインを専攻した<染コース>の学生14名の卒業制作展。タペストリーや着物、シャツ、ソファや傘、インスタレーション作品まで、色とりどり、文字通りに多彩な展覧会となりました。
普段は硬質なイメージの強いギャラリーが、のびやかな布のイメージで埋め尽くされることであでやかに生まれ変わりました。幅広い技術の裏づけを持った上でのクリエイションの確かさは工芸科ならでは、のものではないでしょうか。
多くの来場者に足を運んでいただき、また満足していただいた展覧会でした。
演劇公演/ 2006年春夏秋冬4回公演
「クローバー:冬」ククルカン
「はじまる前から終わってた。」
4月、7月、10月、12月と、「月島」の四季を4公演で綴ったシリーズ最終章。メンバー1人1人が四季を担当し、人生の、男女の、職業や生活の、そしてさまざまな局面での“春夏秋冬”を描ききります。
登場人物やストーリーのみならず、舞台の仕掛けも毎回変化し、初めて見る人も回数を重ねている人にも常に驚きを与え続けた舞台もこの冬公演で一区切り。幾度となく繰り返された「あったかいんだけど、気まずい」そんな状況に、不思議な心地よささえ感じ始めたころに、じぃーんともの寂しいフィナーレを迎えました。
月島を舞台にして、自由な舞台を創ってくれた彼らのコレカラが楽しみです。
演劇公演/ 2006年春夏秋冬4回公演
「クローバー:秋」ククルカン
「“いつか”は枯れる “どこか”で老いる それでも“なにか”を欲し続ける」
明治に埋め立てられた空間(月島)のように、外界から隔離された男たち。軽薄で移ろいやすい男たちによる、降り積もる木の葉のように重なる記憶の断片劇。この世にひとしく訪れる秋の季節を、卑しく賑やかに、そして残酷に描く。 …ククルカンHPより
文句なしに楽しめた秋公演。 今回の出演者は男性ばかり10人だったから、特に女性にとっては「文句ぜんぜんなし」な週末になったのではないでしょうか。 ダンスあり、生演奏あり、写真展示あり、別室ではあの小河朋司さんのアート作品の展示あり、そしていいストーリーといい役者さん。 冬公演が楽しみです。
次回はぜひ月島のみなさんに楽しんでいただけたら、と心から思います。
臨時アートカフェバー/ bon bon project
bon bon project主宰 一夜限りのアートカフェバー
隣接する現代美術ギャラリー、タマダプロジェクトでは、金 憲鎬(Kim Hono)の展覧会に際し、Kim Honoの陶の器を使って飲食が楽しめるカフェバーを臨時オープンしました。
プロデュースはユニットbon bon project。
展覧会最終週の金曜の夜は、bbpによる本格的なカフェバーがTEMPORARY CONTEMPORAYに出現! ギャラリーの白壁に囲まれた空間に、ろうそくの灯りとDJのサウンド、それからおいしいお酒。 ちょっとばかり洒落た金曜の夜となりました。
展覧会/ 久保南海代展
久保南海代展 Water Series Vol.16
久保南海代は、壁画で知られる現代美術家。
ここ数年では、2002年にアイスランドで鯨の壁画を、2006年はシドニーで同じく鯨の壁画を手がけました。 壁面をキャンバスにおおらかに泳ぐ鯨の姿を描いた作品は、メディアにも多数取り上げられ、いまも地元の人々に愛され続けているといいます。
本展では、「Water Series」の最新作を中心とした、大小さまざまなスケール、オブジェを含めた様々なタイプの作品が展示されました。 オープニング以来来る人の絶えない、にぎやかな展覧会でした。
展覧会/ 原田雅嗣展
ICE PAINTING - unpredictable spectacles
倉庫を改装したギャラリースペース、写真インスタレーション、そしてピアノ即興演奏。
コンクリート打ち放しの無機質な倉庫空間の、壁を、床を、500枚を超える写真作品「アイスペインティング」が埋め尽くしました。 圧巻は、なんといってもピアニスト原田雅嗣の即興演奏。 自由に、ときには幾何学的に、踊るように、描くように。 本当に踊りながら。 ほんとうに描きながら。 五線譜を持たない演奏のおもしろさを堪能させてくれました。
数多くのみなさまのご来場、どうもありがとうございました。
シンポジウム/ アートシンクタンク年次総会
にっぽんmuseum(特定非営利活動法人)年次総会および特別講演会
「アートは、社会を豊かにする力を持っている」<アートシンクタンク>は、身の回りのことがらにアートの魅力を吹き込むことで、新しい文化的な価値観を創出し、より豊かで活き活きとした社会を提案する団体です。
この<アートシンクタンク>の人材育成部門にあたる「にっぽんmuseum」が、ひとあし先にNPO法人化を果たしました。 「日本全国、まるごと美術館にしよう」を合言葉に、「子ども向け絵本制作講座」「朗読で楽しむ美術書講座」「街のソムリエ養成講座」、また月島をベースにした「写真講座」など魅力的な講座が始動しています。講座詳細
この「にっぽんmuseum」の年次総会および特別講演会が、ここTEMPORARY CONTEMPORARYにて行われました。
特別講演会には幅広い層の女性が参加。 女性の生き方と社会、アートとの関わりについての興味深いお話に耳を傾け、アートに囲まれてグラスを傾ける、楽しい午後となりました。
演劇公演/ ククルカン 2006年春夏秋冬4回公演
「クローバー:夏」 ククルカン
「ククルカン」は、作演出である加東航を中心とする、1999年始動の演劇ユニット。
「月島とククルカンの秘め事」夏の部が幕を閉じました。 4月、7月、10月、12月と、メンバー1人1人がひとつの季節を担当し、「人生の、男女の、職業や生活の、そしてさまざまな局面での"春夏秋冬”を記号解して描くククルカンの新たな試み。」 第2回、夏。月島の高層マンションの一部屋に暮らす7人の女たちの物語。7人の個性が際立つ舞台でした。
今回の公演のもうひとつの醍醐味は、他ジャンルとのコラボレーションにありました。 ギャラリースペースを舞台に、青山裕企の写真展、the CRAZY ANGEL COMPANYによるサクソフォン四重奏。 そして、金魚が空中を泳ぐハカマ団スイッチは、未完成の完成というおもしろさ。 TEMPORARY CONTEMPORARY冥利につきる4日間でした。
秋公演に期待です!
演劇公演/ ククルカン 2006年春夏秋冬4回公演
「クローバー:春」 ククルカン
この公演と偶然出会って、今まで決して「演劇に興味が無かった」のではなく、「たまたま演劇と出会う機会がなかった」のだと感じました。 TEMPORARY・CONTEMPORARYをより多くの方とこのような偶然をシェアできる場所にしていきたい、と強く思うようになるきっかけを与えてくれたのが、実はこの 「クローバー」でした。
「ククルカン」は、作演出である加東航を中心とする、1999年始動の演劇ユニット。舌触りのいい、しかし気づくと48時間後にその舌がこころなしかじんと痺れているような、不思議な魅力を持ったステージを見せてくれます。
「人間の暗部を検証する内容と、ポップな演出をもってダークサイドポップを標榜する」
…ククルカンHPより
「ダークサイドポップ」。なるほど。
生まれてくる前の、私たちの話。恋に落ちる前にその恋の結末を知っていて、いまからその未来の記憶を捨てて生れ落ちる、誕生の「春」。ギャラリースペースでの公演という難題を楽しげに解いてみせながら、2006年、ククルカンは月島で四季を彩ります。
…[2006 schedule] 夏公演のご案内
ライブパフォーマンス+パーティー/ 高橋匡太パフォーマンス
「flo+out」
「光のアーティスト」として評価の高い高橋匡太が活躍するアートユニット「flo+out」のパフォーマンスライブに定員を大きく超えるお客様が詰めかけました。
旭倉庫3階の特設会場は天井高約5メートル。
広大なスペースをうめつくす映像インスタレーションや音楽・ダンスによって殺風景な倉庫が変容する様は、その作品に埋まるようにして鑑賞するスタイルともあいまって、他では味わえない迫力がありました。
同スペースにて2006年1月に収録を行った映像は作品ドキュメント「flo+out」DVDとして、同日発売。TEMPORARY・CONTEMPORARYでは、ライブパフォーマンス後にはアーティストと気軽に交流できるDVDリリースス記念パーティー"Meet・the・Artists"を開催し、夜遅くまで"興奮冷めやらぬ"といった感のお客様で賑わいました。
「flo+out」DVD+CD(二枚組)はTAMADA・PROJECTS・CORPORATIONのほか、以下のショップにてお取り扱い中です。
東京:スパイラル http://www.spiral.co.jp/
ナディフ http://www.nadiff.com/home.html
関西:メディアショップ http://www.media-shop.co.jp/
shin-bi http://www.kyoto-seika.ac.jp/t_news/shin-bi/
prinz http://prinz.jp/index.html
まるや(直島) 直島カフェ まるやのこんな日でした(blog)
現代美術展/
秘伝ディメンション展 Hidden Dimension
ニューヨーク近代美術館のボードメンバー一行の来日に際し、日本の現代美術の「傍流」を意識した展覧会「秘伝ディメンション」を開催。数々のアートマネージメント関係著書で知られる林容子のプロデュースにより10名の作家の作品が紹介されました。
「本展は人間の生と死と運命の意味を見据えた多様なジャンルに見られる、日本文化の日陰の花の共通性を抽出するものである。」そして、日本現代アートを根本から洗いなおした結果が「秘伝性」に行き着くとする意欲的な企画。MoMAボードメンバーとの交流も生まれ、また彼らの目に留まる若手作家も出て、いろいろな意味で美術業界の注目を集める展覧会となりました。
現代美術展/ KIRIN ART PROJECT 2005
KIRIN ART PROJECT2005 東京展
キリンのアートプロジェクト、テーマは「次次(ジジ)」。
「キリンアートプロジェクト2005」は、ゲストアーティストと公募で選ばれた4組の新鋭アーティストが同一テーマで作品をつくりあげ、その才能を競うい合う、新しい形式で行われました。アートの未来への可能性を表現してもらいたいという思いが”次次(ジジ)”というテーマに込められています。選出された新鋭アーティストたちはおのおののキュレーターのサポートを受け、”ジジ”という音(サウンド)と、”次次”という象形(ビジュアル)から自由に想像力を働かせて新しい作品を制作、ゲストアーティスト束芋とともに、東京、大阪の各会場で競演しました。
一般投票によりグランプリを獲得した「淀川テクニック」が釜山ビエンナーレに招待されるなど、本展を機にそれぞれのアーティストが活動の場を拡大しています。
ファッションショー/ 2005年春夏 東京コレクション
「AN INDIVIDUAL」 Julius
服飾、映像、グラフィック、音楽という4つの表現方法から成り立つアートプロジェクト、「JULIUS(ユリウス)」。 同時にJULIUSはブランド名でもある。
デザイナー堀川 達郎は、1996年にサードストーンを設立、グラフィックデザインを中心とする活動をスタート。翌97年には音楽レーベル「nuke」を設立。DJおよび 服作りを開始し、彼らの音楽活動はアンダーグラウンドなクラバーから熱狂的に支持を得ます。そして2002年、「ユリウス」を設立、翌年にはフラッグシップショップがオープンしました。
JULISの服は、美しく強い。デザインはミニマリズムを感じさせ、素材とその加工に対するこだわりにあふれています。TEMPORARY・CONTEMPORARYでのショーではスペイン人アーティストJaume・Plensa(ジャウメ・プレンサ)の作品を取り込み、オールラウンドに発信するデザイン・ユニットならではの仕上がりを見せました。
現代美術展/ KIRIN ART PROJECT2004
Hi-energy field 東京展
4人のノミネーターが選ぶ4人のアーティストたちが創造する新しいアートのエネルギー場。
「新たなアートの力を誕生させるために、キリンは過去14年間にわたりキリンアートアワードを実施し、時代をひらく新たな才能と出会う場をつくりつづけてきた。そして今、アワードがまた新たな段階をむかえようとしているさなかに、我々は、一つのアートのエナジーを発生させようと試みる。本展は、異なる領域で活躍するKPOコミッティー4人が、過去のアワード受賞者の中からそれぞれ1人のアーティストをス巨視、4つのコラボレーションのぶつかりあいとして作りあげられていく試みです。」(後藤繁雄、編集者/クリエイティブ・ディレクター/京都造形芸術大学ASP学科教授)
ファッションショー/ 2004年秋冬 東京コレクション
mintdesigns
3人の新進気鋭のデザイナー、勝井北斗、八木奈央、竹山祐輔のユニット、「ミントデザインズ」。
ワンピースを上下さかさまに着ることが出来るなど、アイテム一つでいろいろな楽しみ方があるパターンの面白さが魅力。凝ったテキスタイルデザインとシンプルなつくり。ちょっとしたディテールの崩しにも魅せられる注目のブランドです。
「オルタナティブスペースという場所もそうだが、アートとファッションの2つの業界の関心を集めているこのブランドらしいショー。」(WWD・FOR・JAPAN、2004年4月26日)など、TEMPORARY・CONTEMPORARYの空気をうまく活かした2004年秋冬東京コレクションは、メディアの注目を集めました。
シンポジウム/
アート・スタディーズ「20世紀日本建築・美術の名品はどこにある?」
リノベーション・スタディーズ終了後、建築と美術、双方にフォーカスした「アート・スタディーズ」が始動しました。ゲストが一方通行で語るのではなく、そうそうたる顔ぶれのゲストおよびパネリストが討議する時間をたっぷり用意するという、リノスタ(次項参照)のスタイルは健在です。
2005年9月の第4回をもって、アート・スタディーズはTEMPORARY・CONTEMPORARYから移動。2006年6月の最新回(第6回)は、東京国立博物館にて開催されました。(2006年6月21日現在)
シンポジウム/
リノベーション・スタディーズ
リノベーション・スタディース、通称「リノスタ」は、建築史・評論家五十嵐太郎氏がディレクターを勤めた連続シリーズ開催を基底としたシンポジウム。倉庫 をリノベーションした空間、TEMPORARY・CONTEMPORARYは、まさに開催場所としてうってつけでした。一方的にゲストが話す通常のシンポジウムとは異なり、パネリストを加えた討議の時間が長く設置されているスタイルは、その後のアート・スタディーズへも引き継がれ、今も生き続けています。
TEMPORARY・CONTEMPORARYを発信地に行われた全8回のシンポジウムは、「リノベーション・スタディーズ―第三の方法」(INAX出版、2003)にまとめ られました。その後リノスタはTEMPORARY・CONTEMPORARYを飛び出し、シンポジウム自らがリノベーションの現場を訪ねるという進化した形で、2004年7月後期全7回を終了しました。
後期リノスタの集大成、「リノベーションの現場:協働で広げるアイデアとプロジェクト戦略」(彰国社、2005)の表紙には当スペースAにて、白壁をスクリーンに討議が行われている様子が使われています。2006年の出版記念パーティーは古巣でもある、TEMPORARY・CONTEMPORARYで開催されました。
これから開催されるイベントのご案内は[2007 schedule]をご覧ください。
